Sidekickは、シンプルなHTTPエンドポイント経由でブロックチェーンの読み書きを行うためのDocker化バックエンドです。秘密鍵をクライアント側に置かずに運用できます。Sequenceの各種サービス(Indexer、Transactions API、Node Gateway)と連携し、ローカルまたはKMS経由で鍵を管理可能です。

用途

  • サーバーサイドでの書き込み処理(例:ERC-1155/721のミント、送金、エアドロップ)。
  • ローカルファイル、AWS KMS、GCP KMSによる安全な鍵管理
  • シンプルなHTTPエンドポイントにより、アプリ側で署名ロジックを組み込む必要がありません。

基本的なセットアップ手順

1

コンテナの実行

DockerでSidekickを起動し、アクセスキーやネットワーク、鍵ストレージ(ローカルまたはKMS)用の環境変数を設定します。
2

スマートアカウントの取得

/sidekick/smart-account-address エンドポイントからSidekickのスマートアカウントアドレスを取得します。
3

権限の付与

アクセス制御モデルに応じて、SidekickアカウントにMINTER_ROLEを付与するか、所有権を移転します。
4

エンドポイントの呼び出し

必要に応じて、書き込みエンドポイント(例:/write/erc1155/{chainId}/{contract address}/mint)や読み取りエンドポイントを利用してください。

クイックスタート

GitHub Container Registryで公開されているDockerイメージをご利用いただけます。
docker run -p 7500:7500 -e SEQUENCE_PROJECT_ACCESS_KEY=... ghcr.io/0xsequence/sidekick:latest
これで、最小限の機能を備えたローカルSidekickバックエンド(ポート7500)が起動します。
SEQUENCE_PROJECT_ACCESS_KEY の設定も推奨していますが、テスト目的の場合はデフォルトのキーも利用できます。ご自身のキーはSequence Builderから取得できます。
本格的なセットアップについては、クイックスタートガイドをご参照ください。

機能とユースケース

簡単セットアップ

公開されているDockerイメージを利用するか、最小限の設定で開発モードを開始できます。

柔軟なウォレットオプション

ローカルで管理する秘密鍵を使ったSequenceスマートウォレット、またはAWS/GCP KMSと安全に連携してセキュリティを強化できます。

Webhook管理

高性能なSequence Indexerを活用し、独自のカスタムWebhookを構築・設定できます。

Tenderly連携

Tenderlyを利用してトランザクションのデバッグが簡単に行えます。Sidekick経由で実行された各トランザクションにはシミュレーション用URLが付与されます。

自動コントラクト検証

コントラクトの検証は手間がかかります。Sidekickはデプロイされたすべてのコントラクトを検証します。

Sequence Builderとの統合

すでにSequence Builderのプロジェクトをお持ちですか?すべてのコントラクトデータをAPIコール1回でSidekickにインポートできます。

Bull MQダッシュボード内蔵

バックグラウンドジョブの作成・監視・管理が可能です。

Swagger UI

APIドキュメントを確認し、Swagger UIでエンドポイントのテストが行えます。

最適化されたトランザクション実行

トランザクションは最適なガス価格で送信され、3ブロック以内にmempoolに含まれない場合は自動で再送信されます。

分析とモニタリング

SidekickはGrafana、Prometheus、Blackbox Exporterと統合されており、バックエンドの状態を監視できます。

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