メインコンテンツへスキップ
Wallet Development Kit (WDK) を使えば、Sequenceインフラのアイデンティティ、セッション、トランザクション、データ機能を活用しつつ、カスタムエコシステムウォレットを構築できます。UIやルーティング、製品設計は自由に決定でき、必要に応じて重要なコンポーネントをセルフホストできます。
  • パッケージ: @0xsequence/wallet-wdk
  • リポジトリ: sequence.js

構築範囲と提供範囲

領域構築する部分Sequenceが提供する部分
UI/UXウォレット画面、フロー、ルーティング、テーマ設定リファレンスコンポーネントおよびSDK
認証とセッションログインUXの選択、フローの設計Identity Instrument(セッション証明)、Smart Sessionsモデル
Transactionsアプリ固有のフローやUXリレーやスポンサーシップ用のTransaction API
データカスタムビューや分析機能残高、NFT、イベント、価格取得用のインデクサ
ノードアクセスオプションでカスタムプロバイダー利用可Node Gateway経由のBlockchain RPC
バックエンドオプションで独自ビジネスロジック追加可安全なサーバーサイドエンドポイント用Sidekick

利用可能な機能

  • Smart Sessionsとセッション証明による範囲限定・低負荷な実行。
  • パスキーやソーシャルログインによるエンクレーブ署名付きセッション。
  • クロスチェーンアカウント:単一のオンチェーン設定ルート(署名者、セッション、リカバリー)で管理。
  • タイムリカバリーキー:時間ベースのリカバリー付き秘密パスフレーズ対応。
  • 開発者向け統合:既存SDKを通じてWeb、React Native、Unity、Unrealに対応。
  • サービス:リード用のIndexer、ライト用のTransaction API、生データ呼び出し用のNode Gateway RPC。

高レベルの統合フロー

1

インストールとホスティング計画

パッケージを追加します:pnpm add @0xsequence/wallet-wdk。どのコンポーネント(例:UI、Identity Instrument)をセルフホストするか、またはホスティングサービスを利用するか決定します。
2

エコシステムのメタデータを設定

ウォレットドメイン、対応チェーン、ブランディング、セッションポリシーを設定します。環境や鍵、ポリシー管理にはBuilderを使用します。
3

アイデンティティとセッションの連携

Identity Instrumentを使ってセッション認証を行います。ログインとセッションコールバックフローを実装し、セッションキーを安全に保管してください。
4

サービスの接続

Indexerで読み取り、Transaction APIで書き込み、Blockchain RPCでノードにアクセスします。
5

テストとリリース

Smart Sessionのスコープ、リカバリーパス、クロスチェーンアクションを検証し、ご自身のドメインで公開します。

セルフホスティングに関する注意点

  • Identity Instrument は、ご利用のコンプライアンス要件に応じて、ご自身のAWS Nitro Enclave環境でセルフホストすることができます。
  • サーバーサイドでの書き込みや鍵管理を制御するために、ご自身で Sidekick を運用できます。
  • コントラクト、監査、デプロイについてはTechnical Referencesに記載されています。

次のステップ

I